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税理士の休日
DNA取り出し実験
2013.09.30
込山 博
高校生の子供の生物の自由研究としてバナナからDNAの取り出し実験を行うことになり実験材料の準備などを手伝いました。
実験準備としては材料のバナナ(ブロッコリー、鳥レバなども適しています。)
食塩、食器用液体中性洗剤、透明なコップ、濾し器、計量スプーン、消毒用エタノール、割りばしなどがあれば取り出し可能です。
実験準備としては材料のバナナ(ブロッコリー、鳥レバなども適しています。)
食塩、食器用液体中性洗剤、透明なコップ、濾し器、計量スプーン、消毒用エタノール、割りばしなどがあれば取り出し可能です。

【エタノールを入れてしばらく置いた後のコップの様子です】
2,コップにあらかじめ作った10%食塩水を50mℓを加える。
3,つぶしたバナナをフォークなどでゆっくり食塩水とかき混ぜる。
4、濾し器に3で作成したバナナと食塩水の液を入れ濾過する。
5、ろ過できたらろ液に食器用洗剤を小さじ一杯加え静かにかき混ぜる。
☆前もって食塩水と中性洗剤を入れた抽出液を作っておいたものを入れても可能です。
6、ろ液の2、3倍の体積のエタノールを静かに加える。
(注意:エタノールは冷やしておいたものを加える)
7、しばらくするとアルコール層の上層に白いもやっとしたものが浮いてくる。
写真を添付してあるものがコップの中の様子と割りばしで巻き取ったDNAです。
洗剤は細胞膜や核膜を物理的に破壊するために使い、食塩はタンパク質とDNAを分離するために使うものです。
DNAといえば最近では遺伝子本体としての活用が様々の分野で行われています。
特に医療分野では著しい進歩が報道されています。

【割りばしで巻き取ったのがDNAです】
染色体は長い糸状のDNAからできているとのことですがバイオテクノロジーにより
それらすべてが解明されつつあるようです。
2012年にiPS細胞でノーベル賞を受けられた京都大学の山中伸弥教授の研究もこのようなDNAの解明がかかわっているのかもしれません。
遺伝子組み換え作物(農業)、クローン技術、再生医療、組み換え微生物によるインスリンなどの生産、ゲノム創薬(医薬品)など応用は多岐にわたります。
また、犯罪捜査などでのDNA鑑定(親子検査、犯人や被害者の特定)活用もされています。
すべての生物は細胞からなり、細胞の中にDNAが入っているものでありバナナからDNAを取り出すことができるのは当然ですが手法は異なりますが 同じように人間の髪の毛からもDNAを取り出すことも可能なのだなと自然に理解できました。
物理的な実証実験などをほとんどやらないのが税理士業務などの人文系ですので実験で証明するのは非常に分り易く新鮮に感じました。